投稿日:2008-04-26 Sat
新バージョン準備中です。もう少しです。(作業が大詰めの為、問い合わせの対応は遅くなります。ご容赦ください)
今回は新機能のまとめ。
画像が多いのでご注意ください。
UTAU Ver0.1.75(だと思う)新機能のまとめ
1.プラグイン機能
プラグイン仕様にのっとりプラグインのファイルを所定の位置に配置すると、
メニューの「ツール」→「プラグイン」以下のサブメニューにプラグインの名前が表示されます。
詳細は該当記事をご覧下さい。
2.編集モード

「F4」またはメニューから「表示」→「曲線を表示」で表示モードが切り替わります。
ここで表示されるのは、ピッチ曲線とエンベロープの形と音符の音量です。
また、この状態では、音符の長さ・音階は変更できず、代わりにマウスドラッグで音量が調節できます。
音量はマウスカーソルが上下矢印になったところでドラッグします。
3.上記に関連して、右クリックメニューから

・「エンベロープ...」
新機能のエンベロープエディタを開きます。

水色の縦線が音符の頭の位置を表わしていて、先行発声が大きくなると右に移動してきます。
グレーの縦線は音素オーバーラップです。
下のボックスのpreが先行発声、ovlが音素オーバーラップの数値になります。
上のボックスのp1~p7は、エンベロープパラメータ(下図参照)です。

☆エンベロープに関して、一応GUIと数値入力が両方出来ますが、
絵の方は参考程度にして、数値で入力した方が便利です。
・「ピッチ...」
プロパティ画面を経ずに、ピッチエディタが直接開きます。
・「テンポ...」
途中のテンポ変更を入力できます。

4.ピッチエディタのボタンが増えた件

判るようにラベルをつけました。
「zoom」、「tool」、「wave」は前からあったやつです。
今回追加したのは「mode」。トグルボタンになってます。
先ず、この関係で、制御点を動かしても選択範囲が解除されなくなりましたのでご注意ください。
このボタンを切り替えることによって、選択範囲内の制御点を動かした時の振る舞いが変わります。
一番左「・」が通常モードで、動作は今までと同じになります。
「-」:選択範囲が全部一緒に動きます。
「∧」:直線で結びます。開始点-動かした点-終了点の直線です。
「∩」:曲線その1。山なりになりますが、開始と終了に角が出来ます。
「∫」:曲線その2。三角関数で滑らかな曲線。
「┴」:曲線その3。開始と終了が滑らかで、移動した点に角が出来ます。
☆言葉では判り難いと思うので実際に色々切り替えて動かしてみてください。
5.先行発声と音素オーバーラップについて
先ず簡単な説明。
・先行発声は解説動画その1で説明したとおり、「つ」や「は」等、リズムの拍を打つポイントより
少し早く発声が始まる音に対して、リズム音痴を防ぐための設定です。
・音素オーバーラップは、音素を繋ぐ時、指定の長さだけ手前の音と重ねて結合します。
「~ん」という発音や、母音同士を滑らかにを結合する時に有効です。
UTAUの新しい機能についてで触れましたが、


先行発声と音素オーバーラップは原音側と音符のプロパティの両方に存在します。
これは原音側のはデフォルト値で、音符の挿入や詞の変更をした時に原音の値が音符の側に
コピーされるように出来ています。
また、音符のプロパティの「原音値」ボタンで手動で設定することも出来ます。
6.原音登録の新方式と原音のプロフィール表示
utauのインストールディレクトリ内の、「voice」というディレクトリの下に、
音声ファイルの入ったフォルダを置くと、自動的に原音フォルダとして認識します。
その際、所定のフォーマット(確定)で character.txt を作成しておくと、名前を指定できます。
また、character.txt 内には、著作者名やwebサイト、イメージ、サンプル音声ファイル名等を
記述することが出来ます。
これらは「プロジェクトの設定」の「info」ボタンで表示することが出来ます。

7.原音登録のパラメータエディタの改良について

先ず、緑の線が音素オーバーラップの指定です。赤が先行発声。
パラメータが増えて、表示がより煩雑になったので、ラベル表示するようにしました。
カーソルが十字になったところでマウスボタンを押し込むと、今動かしているパラメータの
名前が表示されます。

8.保存ファイル形式について
申し訳ありませんが、拡張子が.wsqの形式ファイルは廃止の方向になりました。
今後、wsqファイルの読み込みは出来ますが、保存は出来なくなります。
そして、新たに、.ust(UTAUスクリプト形式)をつくりました。
これはプラグインの受け渡しとほぼ同じ形式になります。
それから、隠し機能的に実装していたエクスポート機能を、メニューに付け足しました。

これで、インポート、エクスポートと揃ったわけですが、
ここにある「VSQエクスポート」と「VSQインポート」は、対になるものではなく、
エクスポートはリップシンク系ソフト向けに、インポートはVocaloid系列から一部でもデータを
移行したいという要望から、それぞれに特化して実装しているため、UTAUのデータ保存には
全く役に立たないことにご注意ください。
9.原音のマッピングについて
注意! インターフェースを作成していないので判っている人向けの機能になります。
※作者がこう書いた機能は「教えてくれ」といわれてもサポートし切れない場合があります。
原音フォルダ内の prefix.map というファイルで音階毎のプリフィックス等を指定すると、
音階の範囲で「1あ.wav」、「2あ.wav」、「3あ.wav」といったファイルを
切り替えて使うことが出来ます。
ファイルのフォーマットは、
“[音階名][タブコード][前につける文字列][タブコード][後につける文字列][改行]”
の連続になります。
音階名はUTAUの「音符のプロパティ」で表示される音階名と同じです。
prefix_map例1 前につける文字列のみを指定
prefix_map例2 後ろに付ける文字列のみ指定(タブコードが二つづつあることに注意)
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