投稿日:2009-12-04 Fri
もっと早くに出てもおかしくなかったんですが、MODE2のポルタメント曲線の適用範囲について問い合わせがあったので、ここで解説します。
・大原則として、Mode2のポルタメント曲線は、対象の音符とその手前の音符にしか適用されません。先行発生やオーバーラップに異常な値を設定して発声範囲が重っていようとこの原則は変わりません。
※これはポルタメント曲線が手前の音符の音程からその音符の音程へと繋ぐためのものであること考えれば当然の仕様です。
・先行発声部分には手前の音符のポルタメント操作点を持ってくることが出来ますが、上記原則によりこれは適用されません。この場合は手前の音符ではなく、先行発声を設定した音符のポルタメント操作点でピッチ操作してください。
・自分(対象の音符)のポルタメント曲線と次の音符の曲線を重ねることも出来ますが、その場合、後方の曲線が優先されます。
(合算はしません)
尚、MODE2のビブラートはその音符のものと、手前の音符の物が適用されます。それ意外は先行発生やオーバーラップで重なっていようと適用されません。
これはそういう仕様です。
例えば、
Tempo=120で、
音符1:
音程 C4
先行発声 0
オーバーラップ 0
音符2:
音程 E4
先行発声 500
オーバーラップ 1500
音符3:
音程 G4
先行発声 1000
オーバーラップ 1500
などとすると、Cメジャーの和音が鳴りますが、これは「出来る」というだけで、
UTAUはこういう使い方をするようには作られていません。
これにモード2でポルタメントとビブラートを設定して一音ずつ鳴らしてみれば上記の仕様が理解できることとと思います。
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