投稿日:2009-07-09 Thu
大人の事情に拠り闇に葬られた記事からサルベージ。今回は一旦連続音から話題を離して、録音と切り出し、そして原音設定について情報を抽出してみました。
Click音を使った原音設定法はずいぶん浸透しているようなので知っていることを前提に述べますが、音源を録音する人にとってはこの設定法が二度手間になっていることに、皆様はお気づきでしょうか?
このClick音を使った設定法では、基準のリズムをつくって、それにあわせて「歌わせて」、そのリズムのズレを原音設定で修正していくことになります。
でも、よく思い出してそして考えて欲しい。
リズムに合わせて歌うのなら、「普通に歌ったほうが早い」ということを。
つまり、逆に考えるのです。
リズムに合わせて「歌うように録音」して、そのタイミングをそのまま原音設定に持っていければ、後から原音設定は必要無くなるのではないでしょうか?
こういうことです。

sashisuseso.mp3(お手本:初音ミク)
DAWやMTRソフトにClick音トラックを用意して(上段)、
それにあわせて録音します(下段)。
切り分けは、ポイントを手動で決めたら台無しなので、当然、機械的に行います。
この場合、T=60で一拍が1秒だとすると、例えば
3.85秒~5.15秒 を「さ.wav」
5.85秒~7.15秒 を「し.wav」
7.85秒~9.15秒 を「す.wav」
9.85秒~11.15秒 を「せ.wav」
11.75秒~13.15秒 を「そ.wav」
という風に、きっちり切り出せば、
(※wavezというソフトでこういうことが出来ます)
音符の頭に合わせるポイントが全てのファイルで頭から150msになり、
後から耳で聞いて先行発声をあわせる必要がなくなります。
この150msは原音設定では、左ブランク+先行発声ですが、
ここは、一律左ブランク=75・先行発声=75でもそれなりな原音設定になるはずです。
現状のUTAUだと、結局オーバーラップもあるし、何より一括して入力する方法が無いので、
「手間は変わんないんじゃね?」と思われるかもしれませんが、
「音符の開始にあわせるポイント」が先に決まっているということが、
“自動設定”にどれだけ有利か、判る人には判る筈です。
ちょっと説明が下手で判りにくかったかも知れません。
しかし、音源録音事情により詳しくて、理解力のある方なら、
これをヒントにUTAU音源録音に革命を起こすことだって可能ではないかと思っているんですが。
(ちょっと大ゲサだったかも)
ポイントは「中の人のリズム感」。
そして、あとで機械的に処理できるように「きっちり録音する」ということです。
次回は、“総当たり戦で連続音を用意した場合のメリット”を今回のアイデアを踏まえて解説する予定です。
前回:連続した音達(備忘録的に)
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