投稿日:2009-03-05 Thu
既出なんですが、『ダブルラリアット』が良い具合に広い音域だったので、いろいろ実験を詰め込んでみました。I.単純な切り張りメソッドにおいては音源に依存する『子音の明瞭度』を可能な限り補償するテスト。
→発音の特徴から音節を七種に分類し、母音を除く全てに対してそれぞれの強調処理を行った。
→実験の為、強調の為の予備時間は一律81msとした。実際は状況に応じて調整すべき。
II.フィルタのフレームサイズをF0の波長によって可変にし、高音部におけるディティールの潰れ及び、低音部における音質の悪化を少なくするテスト。
以下フレームサイズ毎の考察。
フレームサイズ 128 下限344Hz 音源、出力共に高音の場合良結果。
フレームサイズ 256 下限172Hz 下限が発声可能域にある(※)が、よく使われる音域(高め)で比較的良好
フレームサイズ 512 下限86Hz 下限が発声可能域にある(※)が、よく使われる音域(低め)で比較的良好
フレームサイズ 1024 下限43Hz 低音に強いが、高音ではディテールが潰れる
フレームサイズ 2048 下限22.5Hz 可聴域の限界近くまで扱えるが中高音でディテールが悲惨なことに。
※『下限』といっても、実際はF0付近までフォルマント修正をかける必要は無いので『使える』。
ちなみにresampler.exeは256、resampler7.exeとresampler8.exeは1024です。
結果
I.違和感は拭えない。
やること自体はそんなに複雑怪奇なものではなく、VOCALOIDで調教の上手い人が使うテクニックの一つで、耳で聞いて判る人が「それで良いんだ?」と思えば十分なので、実験のみ。
II.微妙。
ちなみに今回実験用に作ったものは『もっと速い』んですが、
『速さ』にはユーザーさんは興味なさそうなので、こちらも実験だけに留める。
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