投稿日:2008-05-16 Fri
先ずは注意。今まで「音素」と呼んでいた「あ」とか「か」とかのひらがな約一文字に相当する単位は正確には「音節」と呼ぶそうで、今後は表記を改めますからご注意ください。
さて今回は、“音節オーバーラップ”で私が使っている割と重要なテクニックを紹介します。
「母音結合」と呼んでいるそれは、母音「あ」「い」「う」「え」「お」及び「ん」を前の音節の最後とオーバーラップさせて滑らかに繋がって聞こえるようにするというものです。
何でもかんでも母音は繋げれば良いってものでもありませんが、このテクニックは上手く使うと歌を自然に聞かせるのにとても有効です。
通常の音節オーバーラップとの違いはオーバーラップの長さと、エンベロープの操作です。
やり方はそんなに難しくありません。
基本は母音側のオーバーラップを100位に設定し、先行発声をその半分にして、そしてエンベロープは母音側の立ち上がりと、手前の音節のリリースをオーバーラップの長さと同じにします。
[母音側]

※↑または↓。デフォルトからだと上の方が判りやすいですが、下の方が応用が利きます。

[手前の音符]

緑で囲ったところが設定する場所です。
このオーバラップの数値は登場する場面によっては調整する必要があります。特に音が短い場合、パラメータの異常で音が抜けてしまうこともあるので注意が必要です。
あと、独立した音でなく余韻のように聞かせたい場合、母音側の音量を7割〜半分くらいま下げると自然に聞こえるようです。
実例を示しましょう。
母音ではなく「ん」の例ですが、実際に使ったプロジェクトから「ハト」の「でん」の調整例です。
結合前

before.mp3
結合後

after.mp3
この例では「ん」の音量を70〜75位に下げています。
微妙にリズムが狂って聞こえますね。調整する必要がありそうです。
オーバーラップのタイミングは音符の長さを変えても出来ますが、微調整ならば先行発声の数値を変えるという手もあります。ただしあまり大きく外れるとエラーして音が抜けますからご注意ください。
ところで、これは音程が変化していない例でしたが、前後で音程が変わっている場合は、オーバーラップだけ設定すると、重なった部分が和音になって響いてしまいます。
なので、その場合ピッチカーブで前後を合わせてやる必要があります。
・「もお」の例

このピッチ合わせですが、実は「ハト」や「LostMyMusic」の時は全部手動で手間をかけてやってました。
それがあまりに面倒だったので、曲線表示機能とオートピッチを作成したんですが、ここは母音側を選択してオートピッチで処理してください。
解説は以上です。
・引用曲
「ハト」泰野さん http://www.nicovideo.jp/watch/sm1817563
・音源
「重音テト」の音声をお借りしました。
投稿日:2008-05-16 Fri
前の記事だと判り難いのでマニュアル用にリライトしてます。UTAU v0.1.75現在の仕様を解説します。
音符の右端の方へマウスカーソルを持っていって、カーソルが「左右矢印」になったところで、マウスボタンを押し込み、ドラッグ(ボタンを押したままマウスを移動)すると音符の長さを変更できます。
このとき、
1.対象の音符の次が音符の場合
・音符が短くなる方向へ変更すると、以下のように隙間に休符が現れます。

・また、音符が長くなる方向へは変更出来ません。

2.対象の音符の次が休符の場合
・音符が短くなる方向へ変更すると、次の休符がその分伸びます。

・音符が長くなる方向は、次の休符の長さ分まで伸ばすことが出来ます。

以上が基本動作ですが、このままでは次に音符があった場合、それ以上音符を伸ばすことができません。
このときSHIFTまたはCTRLキーを押しながら操作することで次の音符の位置より先に音符を伸ばすことが出来ます。
3.SHIFTを押しながら操作すると、
次が音符か休符かに関わり無く、伸ばしても縮めても長さ変更分だけ、操作した音符以降が全てずれます。

4.CTRLをを押しながら操作すると、次が音符か休符かに関わり無く、その長さが短縮されます。
この場合、長さを伸ばす限界は次の音符(or休符)の長さ分で、限界まで伸ばすと次の音符が無くなってしまいます。

文章では判りづらいとおもうので、一通り読んだ後、実際に操作して確認してみてください。
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