投稿日:2008-05-10 Sat
合成音声にしろ人の声にしろ、原音には個性がありますね。それは、発声の仕方から、録音状態、エフェクトの有無等、単純な「誰々の声」という以上に個性があります。
というのは、手持ちの源音の中ではくぎゅボイスが一番色々使えるってことで殆どそればっかり使って来て、ちょっと「釘宮病」になりかかっていまして。
(あんな音源だけでも中毒性が。恐るべし釘宮Virus)
それはともかく、ちょっと思い立って、いまいち食指が動かなかった重音テトの音源を使ってみようという気になりまして、いろいろやってみたところ、勝手が違うんですよね。思うように行かない。
で、何とかここまで持ってきて、
課題曲はひぐらしの「you」(428KB)
判りました。食指が動かなかった理由が。
音が濁るのはまた別の話なのでここでは置いといて、
聞きなれた声と比べて発声にメリハリが無かったんです。そりゃプロのベテラン声優と比較してたら目劣りして当然ですよね。
もっとアタックを強めに、つまりハッキリ発音したら調教しやすくなると思います。
が、しかし、ツール作者が原音の声優さんにダメ出しするなんて技術の逆行現象(*)を許してはいけません。
そこで最初の「原音の個性」の話になるんですが、原音が違えばテクニックも変わるってことで、ここは技術でカバーです。
思い切ってアタックを強調するようにエンベロープを変えてみました。
テトで「you」その2(428KB)
……微妙?
さらにここは安易にwav出力後、エコーで誤魔化してみる。
テトで「you」その3(454KB)
時間をかければもっと上手く歌ってくれそうな気がしてきましたが、どうでしょう?
結果のustファイルはこちら。
you_teto.ust (※使う時はファイル名の.txtを.ustに変更のこと)
参考にするなり、続きを入力して公開するなり、好きに使ってください。
原音毎に調教の仕方を研究する必要があるんだなぁという、そんな話。
(*)技術の逆行現象:『本末転倒』ともいう。
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